拝啓 麻生財務大臣 殿

 日本国憲法改正に際し、「ドイツ第三帝国時代のナチスの手法を参考に」 と怪気炎を上げた麻生財務大臣。

 その後、我国を始め、世界中のマスコミに叩かれ、発言を撤回した財務大臣殿は今、G20に出席していてロシアのサンクトペテルブルグに滞在中とか。 ロシアでは得意の“失言”はなかったようで安心しました。

 戦後のドイツ人は第二次世界大戦中にナチスが行った残虐行為は、「ナチスがしたことで、我々が行ったことではないがとても酷い事件である。」  「我々ドイツ人はナチスが行った残虐行為には激しい怒りを感じている。ナチスは許さない。」と説明します。

 つまり、同じドイツ人が行った残虐行為を、「あれはナチスがやったことで、我々は関知しない。」 と、非難を回避しています。 戦後、ドイツの外交方針はナチスの残虐行為を逆手にとってうまく利用し、「ナチスはドイツの敵である。」 と公言し、ヨーロッパ各国と上手く付き合っています。

 それに引き換え我国の戦後の主張は  「靖国神社を参拝することは、思想信条の自由で、他国からとやかく言われる筋合いはない。」 「戦争に倒れた兵士を追悼することは日本人として当然のことである。」 「戦犯者も罪を償い靖国に合祀されれば神である。」 との事。 正に正論のように聞こえます。

 しかし、いくら正論でも これでは、被害者意識の強い中国も韓国も「そうだね。」とは言えないのでは。

 もう少し上手く立ちまわれないのかしら? 頭脳明晰な外交官諸君少し考えて下さい。 それから麻生さんも“ナチス”のやり方を真似するのではなく、戦後のドイツのやり方を参考にしていただくと有難いのですが。        

                          

 

分譲マンションの悲劇

共同住宅の分譲マンションは借りる物で、購入する物ではありません。 

 集合住宅は一棟で一つの不動産。 これを「区分所有法」とか言うメチャクチャな法律で無理やり細分化して、一室一室を所有させているのが現在のマンション分譲。 バブル時代の調整区域の山林分譲と同じように問題山積。

 分譲マンションも40年を過ぎると、入居者の老齢化が進みスラム化が進行します。入居者と所有者が異なり自治会の運営が困難になります。 一番問題なのは所有者不明の部屋が増えてくる事です。 行方不明の所有者が多くなると建替えなどの事業が困難になります。

 老朽化したマンションを建て替えることはかなり難しいのが現状です。80%以上の入居者の賛同を得る事は実務的にはほとんど不可能。 建替え資金の負担、老齢化した入居者の対応、行方不明所有者対策、複雑に絡み合った権利関係 等、等、問題山積。

 区分所有法による老朽分譲マンションは入居者の老齢化と共にスラム化が進行し、孤独死や犯罪等が激増し、近い将来に社会問題化するはずです。 NHK も特集で取り上げるかも?。

 本来、共同住宅の分譲マンションは不動産に分類すべきではなく、自動車と同様に償却資産に分類すべきなのです。 償却年数35~40年の償却資産。 40年経ったら資産価値は無し。

 最近、国土交通省はこの問題に気が付いたようで、関係法令を少しづつ改正しているようです。 でも、抜本的な解決策ではなく、お得意の小手先修正。 

 国土交通省とゼネコンそしてローンを組む金融機関。この3者がタッグを組んでこの社会問題を育て上げたと言ったら、少し、言い過ぎでしょうか? でも、私にはどうしてもそう思えます。

 どう考えても、マンションは買う物ではなく、借りる物としか考えつかないのは、不動産屋失格かも知れませんね。

                            

 

ご利益

 暑かった夏ももう終わりですね。 今日はとっても涼しいので温度計を見たら24°c。

 最近、早朝ランニングの途中で、境川沿いにある住吉神社に参拝しています。 この神社には私の子供達の七五三のお札を納めています。

 参拝は儀式どおり、拝礼し、鈴をならし、賽銭箱の前に墨書きしてある“お祓いの言葉”を唱え、二礼、二拍手、一礼をします。  参拝をするようになってから一カ月位になるのですが、もう、そろそろ、神様が私の顔を覚えてくれただろうと思って、願い事をしてみました。 「明日の船釣りでワラサが釣れますように」 と。

 釣り当日、日曜日だったので、釣りポイントに船が満杯。「これじゃー、魚の数より釣り人の数の方が多いじゃん。」 と言う訳で“ワラサ”はなかなか姿を現してくれません。 時間ばかり過ぎて行き、ついに沖上がりを迎えました。 「今日は終了。道具をかたずけて。」とのアナウンス。

 道具をかたずけようとしていたら、船頭が「最後に一人で一回やってみたら。帆を畳む間だけ。」と囁いてくれました。 それでは、ということで仕掛けを海に落としてみました。 棚を合わせて数秒、 竿が海面に突き刺さり、“ワラサ”が掛りました。 

 最後に船頭が囁いてくれたのは、船中の釣り人の中で私にだけ。 他の人は釣り道具をかたずけていました。  その時は不思議に思わなかったのですが、 家に帰り、魚を調理している時「あれは、船頭を通し、住吉神社の神様が“ワラサ”を釣らせてくれたのだな。」と思い当たり、とてもスッキリ腑に落ちた気がしました。   

                  これって、ご利益と言うんでしょう。

                           

 

  

 

スモール・イズ・ビューティフル

 私の友人が 「俺の親父は近衛兵だったんだ。」と自慢をしていたので、近衛兵について調べてみました。

 近衛兵は 「近衛師団に所属して、天皇陛下をお守りする最強兵団。身長6尺(182㎝)豊かな心身健全なイケメン男子。 兵隊検査で甲種合格の者。」 なのです。 成程、友達が自慢する訳だ。(ちなみに私の父親は乙種合格の者だそうな。)

 そこで“天邪鬼”な私は近衛兵について色々調べてみました。 その結果、おもしろい事実が判明したのです。

 180cmを超えるような兵隊は、あまり使い道がなかった結果、近衛兵として日本国内に残り、主に天皇陛下をお守りする役目を果たしたのです。 イギリスでもオランダでも王宮を守る儀仗兵は大男ばかりです。

 大男は戦場では足手まといです。 歩兵で戦闘に加われば、体が大きいので敵の狙撃兵に狙われ易く、その結果、死傷率が高くなります。 戦車に乗れば体が大きい分、狭い車内での行動が制約され、又、体積が大きい分、積載する弾薬の量を減らさなければなりません。 

 潜水艦ではもっと深刻で、大きい人は当然肺活量が大きい分、船内での酸素の消費量が多く、潜航時間も制約され海戦に大きく影響します。  また、零戦や隼戦の戦闘機ではパイロットの体重が重ければ重いほど、飛行燃費が悪くなり、燃料不足だった我国軍隊では大きい人はノーグッドだったのです。

 近衛兵が戦地に行かず、国内に残り、皇居を守った理由がお解かり頂けましたか。? つまり 「ビッグ・イズ・バッド」そして 「スモール・イズ・ビュウティフル」 って訳なのです。

 アインシュタイン博士は 「人類は170cm以上にはならない方が良い。」と遺言しています。その理由は知りません。 どなたか知っている人がいたら、是非、教えてください。

 ベトナム戦争当時、アメリカ海兵隊特種部隊 “グリーン・ベレイ” に身長150cm以下の兵士で構成する戦闘部隊が存在していました。 何をした部隊か知っていますか?

                      

 

TTPと不動産業

TTP交渉に日本が今月から参加すると報道されています。

 日本がTTPに正式に加盟すると、不動産業界はどのように変わるのでしょう。 TTPはアメリカのルール(アメリカ・グローバルスタンダード)により、自由貿易をしましょうと言うことですから、 アメリカの不動産業界を見れば直ぐ解ることになります。

 宅建協会では10年以上前から、アメリカ方式の不動産取引の導入を先取りする形で、研究した事があります。 その後、研究は継続されず“うやむや”のまま現在に至っていますが、 TTP加盟が現実味を帯びてきた今、 俄かに脚光を浴び始めています。

 現在、パブリックコメントの段階まで進んだ、民法大改正もTTP加盟を前提にしているようですが、不動産業者も不動産取引のルールが激変することを覚悟しなければならないようです。

 民法改正により、利益相反に当たる「双方代理」が禁止されることから、売買・賃貸における媒介で同一業者が売主・買主または貸主・借主双方から媒介委任を受けることが出来ず、いわゆる、“両手”の仲介手数料を受け取ることが出来なくなる可能性が高まっています。

 さらに、TTPに加盟すれば、アメリカ方式に統一されますから、媒介における手数料は買主からは受取ることが出来ず、売主(お金が入る側)からのみ手数料を受けることになります。

 また、私の認識が間違っていなければ、アメリカ方式では、売主から売却等の委託を受けた媒介業者は、自らが物件調査や重要事項説明を行うことは出来ず、売主が依頼する認定された第三者機関等が行うことになります。 したがって、媒介業者はもっぱら媒介行為のみに専念することになります。

 委託された売り物件の手数料は売主が払う事になり、買主は手数料を払う必要がなくなりますから、元付け業者とか客付け業者とか言われる概念は無くなります。これは、賃貸に関しても同様です。

 賃貸に関しては、媒介行為は不動産業者、管理行為は管理業者に分けて、それぞれを免許制度にして営業をさせようとしている国土交通省の思惑も重なり、どのような結末になるか想定が難しいのですが、 いずれにしても、TTPに加盟する事による不動産業界の激変は、まさにコペルニクス的展開になることだけは間違い無いと思われます。

 この、第二次黒船来襲 に備え、今からアメリカ・グローバルスタンダード・不動産編を勉強しなくてはならないと思うと、ちょっと、かったるい思いがするのは年の所為でしょうか?

                       

猛暑

とんでもない暑さが続きますね。

外で作業をしていると、滝のように汗が流れ落ちてきます。

熱中症にならないように水分補給をこまめにしているのですが、飲んだものがそのまま汗になる感覚なのですぐに喉が乾いてしまいます。

この記録的な猛暑は今週末まで続くそうですが、このくらいの暑さの方が「夏」という感じがして、個人的には好きです。

夏は様々なイベントがありますが無理をして体調を崩さないようにしたいですね。

皆様も体調管理にはお気を付けください。

朝日工営 大滝